「うん」
とまずは答えます。
この日本語の「うん」って実に使えます!
外国語のようにハッキリとした明確な答えを出さないんです。
いわゆる「受け止める言葉」
「うん」
この後に続く言葉によって状況も流れも全て変わるので、ワタシはまず「うん」を発言しつつすぐさま次の言葉を脳みそフル回転で考えます。
こんな話があります。
旦那様は自営業をされてて、なかなか業績も上がらないから辞めたいと奥様に伝えました。
そして辞めた後はラブホテルの掃除夫でもやってみようかと思うと伝えたそうです。
奥様は大反対!
「そんなみっともない事しないで」が一番初めに出た言葉
その後には年齢や体力の事を持ち出し大反対する理由を出されたそうです。
ワタシは旦那様のカラーナビゲーション(深層心理を色から導きその意味を伝える)をしていたのですが、旦那様はワタシに「やっぱりみっともないですか?」と質問してきました。
ワタシの答えは「no」です。
お仕事にみっともないという価値観がないので奥様の気持ちには共感がワタシはできませんでした。
むしろ、なぜそれを見つけたのか?何故やってみようかと思ったのか?そしてやる事によって何を得ようとしているのか? そういう事の方が気になってしまいお話を聞いていました。
金銭面や、実は接客業が苦手(今の仕事は営業と接客がメイン)年齢的にもまだできそうだから。。などなど
そして、そのお仕事から何を得たいのか?と聞くと驚いた顔をして考えていらっしゃいました。
出した答えは「考えたこともなかった」です。
ここからはワタシの本領発揮です。「未来にワクワクしてもらう」ようにナビゲーターするのがワタシのカラーナビゲーションのお仕事なんです。
ですから旦那様とラブホテルあるあるの話をしたり、どんな仕事内容なのかを想像しながらその仕事から何が得られるかを2人で考えていきました。
結果。。そのお仕事によって得られるのは「秘め事」でした。
聞いた話だとラブホテルではお客様の顔を見ることはおろか廊下やエレベーターなどでも接近することはタブーだそうです。
だから「秘め事」と言っても「秘密」ではなく、行われた部屋から推測する「ナニカ」なのです。
そしてもし良ければそれを基にブログを書いてみたりしたら人気出ちゃうかもしれませんよ〜。と話したら旦那様のお顔が明るく笑顔になっていきました。
「なんか元気になったし!頑張る気持ちになったよ。ありがとう」
と言ってお帰りになりました。
未来にワクワクしてくれました。
結果としては奥様の反対もあり、またお仕事の事情によりそのまま自営業を続けていらっしゃいますが、カラナビをして帰った後、奥様が驚くぐらい元気になって前向きにやる気になってくれたそうです。
奥様は「何を言ったの?どうしたらあんなに元気になれたの?」と尋ねてきました。
話せる範囲(夫婦といえども個人情報があるので)で伝えると
ポツリ
「そっか。だから『未来が明るくなった』って言ったんだ・・」とつぶやかれました。
奥様としても旦那様が元気になってくれて嬉しかったそうなので三方よしになり良かったです。
さて。。もしも、ワタシが奥様と同じく怪訝な顔をしたり否定的な言葉を発していたら?
旦那様はきっとそんな元気に帰宅はされたなかったと思います。
もちろん心配だからこそ大丈夫なのか?の確認がしたくなってしまうのは人の常でしょう。
しかし入り口で「閉め出し」を食らってしまうとなかなか次にそれ以上踏み込めなくなってしまうのも人の常ではありませんか?
だからこそマストな言葉「うん」なのです。
この言葉で入り口はひらきましたよ。というまさしくキー(鍵)ワードになってくれるのです。
「うん」「それで?」
「うん」「だから?」
「うん」「ん?」
と続ける言葉は様々ですが、相手は「受け止めてくれた」「受け入れてくれた」と安心して話を続けることができるのです。
そして加えるなら必ず向き合って目を見て「うん」と頷くか言ってください。
そうすることでより「あなたの話を聞きますよ」の体勢になれます。
仕事を辞める辞めない。をジャッジする前に相手の目を見て
「うん」
と言ってから、まずはお話を聞いてみてください。
声をかけるのはその後ゆっくり考えてから!!ね?うふふ。
【心のゆとりを大切に】